皆さん、こんにちは~。
一昨日友人と町を歩きながら「梅雨なのに曇ってるだけで、あまり雨が降らないよね」と話していたら、その直後から雨がざんざか降りだして、「余計な事を言って梅雨を本気にさせてしまった…」と反省しきりの(?)今日この頃です。
占いをする時「当たるも八卦、当たらぬも八卦」なんて言いますが、天気予報もわりとそんなところがありますよね。
気象衛星のデータやこれまでの経験でなんとなく予測はつくものの、予想通りの時間に降ったり止んだりすることなんて本当にまれです。
地球の上に住んでいる以上、人間は地球の生命活動を、コントロールできないおっきな力の影響を受け入れて、生きていかねばなりません。
占いの道具であるタロットカードもお天気と同じく、どんなカードが出るかをコントロールすることはできませんが、それぞれのカードの持つ意味を見てみると「足元に注意(愚者)」とか、「自分の意見にこだわりすぎないように(隠者)」とか、「手のひらで転がしたれ(力)」とか、ほとんどが自分の意思でコントロールできる内容です。
そんな中、1枚だけ自分の力ではコントロールできないものを表したカードがあります。
「fortune(運命)」の名を頂いた、占いそのものを表すような、わくわくするカードです。
「運命の輪」、「Wheel of Fortune」。
「思いがけぬ発展、
思いがけぬ出会い、
上昇気流に乗る、
脱皮のとき
塞翁が馬」
(一樹さんの解説から抜粋)
真ん中に不思議な魔法陣みたいな円形がありますよね。
原典のウェイト版にも描かれてるんですが、任意でコントロールできない事象を表している文字や図形をちりばめた、「運命」のシンボルなんだそうです。
他にも死を表すアヌビスやら、世界を構成する4大元素を表す聖獣やら、蛇やら剣やら。
抽象的なシンボルが多過ぎて、頭の悪い私にはいまひとつ世界観が掴めないカードです。
セーラームーンで見覚えはあったんですが…。
なのでこのカードを描いた時は、「意味がわからないけどアヌビスやスフィンクスいるし、エジプトの壁画みたいにしたろ!」というノリだけでごりごり描き上げました。
ファラオの帽を被った黒猫は、「法王」の黒猫です。
スフィンクスということで、ここにも出張してもらいました。
法王にゃんのファラオ帽の金と青の配色は、墓荒らしへの苛烈なセキュリティで超有名になってしまったツタンカーメン王の埋葬品の、金とラピスラズリの帽子を真似させていただきました。
華麗な埋葬品の数々はエジプト文明への憧れを掻き立てますが、一通り研究が済んだ後はまた静かに眠らせてあげてほしいですね。
憧れの地、エジプト。
猫好きの聖地、エジプト。
王の眠り妨ぐ者、死の翼触れるべし。
話がずれました。
四隅の4色の珠っぽいものは、四大元素と聖獣のモチーフを簡略化してみたものです。
このタロットのメイン聖獣は猫ですから、肉球も最強のシンボルなのです。
そして運命の輪の上を気負いなくとことこ歩いてる猫は、どこにでもいそうな白茶ブチの猫ちゃんです。
今回は毛色にそんなに意味はありません。
黒い獣が多いから明るい色味の子にしたかったんです。
個人的に、白茶ブチの猫ちゃんは美人率が高いと思ってるんですが、どうでしょう。
シンボルの意味は把握できなくとも、エジプトの世界観は大好きなので楽しく描けました。
運命なんて、人間には解釈できなくていいのです。
この白茶にゃんのように、昼の次は夜、夜の次は昼、と気負いなく歩んで行けばいいと思います。
最強聖獣のシンボルがこれでもかとちりばめられたタロットはこちら❤️
(ゴリラに対して差別的な発言があったことを心よりお詫びいたします)
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