樹るうのブログ~この樹何の樹~

漫画家・樹るうのブログです。 お仕事情報や、日々思い付いたことを書いたり描いたりしていきます。 よろしくお願いします!

皆さん、こんにちはー。

一昨日は綺麗な満月が見れましたね。
日中の過酷な暑さを乗り越えた後に見る満月は、心にしみる美しさでした。

私は昔から月を見るのが大好きです。
個人的に1番綺麗に見えるのは、秋から冬の夕暮れ時だと思ってます。
茜色から藍色のグラデーションに染まった空に、淡い金色の三日月が輝いているのを見ると、しみじみ幸せを感じますねー。
太陽は眩しすぎて直視出来ないけど、月はいつまででも見つめていられます。
1人夜道を歩いていても、月が見えるとほっとします。

こんな具合に私にとって月は「とてもいいもの」なので、タロットで「月」にえらく不吉でモヤモヤしたイメージが与えられているのを知った時は、驚きました。
ホワーイ?

「月」、「The Moon」。

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カードの意味は
「不安定な心、
不吉な予感、
暗闇の中の恐怖、
トラウマに苛まれる、
得体の知れぬものに幻惑される
(一樹さんの解説から抜粋)

ふむふむなるほど。
私個人の月への思い入れはとりあえず置いといて、こういう世界観の月なのね~どれどれ~と描いたのがこの絵です。

この絵の構図も原典ウェイト版に寄せてありますが、原典ではさらに月を見上げて吠える狼とワンコがいるんですよね。
狼もワンコも大好きな動物なので描いても良かったんですが、ただでさえ不安な時に「怖い!ヤバい!!ヤバいよ!!どうなるの!?これからどうすればいいの、ねえ!!?」って耳元でぎゃんぎゃん吠えるやつがいたら、ぶん殴りたくなりませんか?😅
私は不安定な気分の時、なるべく雑音を避けて1人で気持ちを落ち着けたいタイプなので、このカードも静かな絵にしました。
不安な時は誰かと手を取り合って、「こわいねー!こわいねー!!」ってキャーキャー言う方が落ち着く人もいるだろうから、そういう場合は狼とワンコのいるカードの方が賑やかでいいでしょうね。
私個人の人生観を投影した「月」なので、不満な方は他のカードをお使い下さいね~。

「月」はテーマ的にも水彩絵の具の滲み効果がよく映るだろうと思ったので、滲みを主役にするつもりで塗りました。
水で濡らした紙に色を置いた後、少し乾いてきたタイミングで水を含ませた筆を画用紙の上空で軽くトントン叩くと、画面に水滴が散って絵の具が水玉状に滲む技法があります。
それから、やはり色を置いた後に塩をパラパラ撒いて、不定形な小さな滲み模様をたくさん作る技法もあります。
これらを併用して、月、夜空、地面、水面を描きました。

月にゃんはグレーの毛皮一択だと思ったのですが、隠者にゃんのような無彩色ではなく、背景の紫を帯びた柔らか色に。
ロシアンブルーみたいな感じかな。

画面奥に見える門は、中央アジアのイスラム建築やインドの建物をイメージしました。
月はアジアの世界観によく似合いますね。

これまでの社会では常に一定のテンションやパフォーマンスを保つのがいいとされていたから、満ち欠けでころころ形が変わる月は不安定で不実なものと思われてたんでしょうか。
でもナマモノである人間に「永遠不変の品質」を求める価値観は、もはや限界を迎えている気がします。

自分は月のように、毎日思いも言葉も行いも見た目すら変わる、不安定で不実な生き物なのだ。
そう認めることが新しい時代を受け入れるヒントになる気がします。

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眩しい太陽にゃんに話しかけられて、もじもじしつつも一緒に光る月にゃんの図。


ザリガニさんと一緒に毎日お月見ができるタロットはこちら。



皆さん~こんにちは~~。

今日も夢見てますか~~。

今回はクーラーの足りない実家からお送りします。
日当たりがよく、冬場は極楽になる自室ですが、今は灼熱地獄です🔥
頭が半分溶けてます。

現在台風が迫っていて、気温も湿度もさらにアレですが、ご紹介するカードが涼しげなので助かります。
流れる水音が心地よさそうなこちらのカード。

「星」、「The Star」。

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カードの意味は
「明るい見通しがたつ、
将来への投資、
夢や理想を抱く、
インスピレーションと創造意欲、
占星術や天文学」
(一樹さんの解説から抜粋)

私の個展のチラシや「Cat Paw Tarot」のパッケージにも選ばれ、方々で看板役を引き受けてくれた絵です。

今回描いた絵はどれもお気に入りなんですが、この「星」のカードは特に気に入ってます。
解説にもある通り、明るい未来を夢見る気持ちが詰まったカードなので、明るい未来が来ることを願って個展の代表作品に選びました。

パッケージの絵には最初「愚者」が選ばれそうだったんですが、一樹さんの熱いプッシュで、こちらも「星」が選ばれました。
未来を夢見てわくわくする気持ちは占いをする時の気持ちそのものだから、「星」のカードにしたかったと言ってらして、なるほど~と唸ったものです。
一樹さんはタロットへの造詣も深いけど、占星術の活動の方が有名だと思うので、「星」のカードがぴったりですね。

この「星」のカードのデザインも、オリジナル構図を模索したあげく原典に戻ってきたパターンです。
猫って箱座りするじゃないですか。
前肢の関節が内側に曲がるんですよね。
子猫を抱っこしてる写真を見たことあるし、水瓶もワンチャン持てるかも!持ってる姿かわいいかも!という理由でした(笑)
守りたい、ネコチャンの関節。

シャム猫を選んだのは、「星」「月」「太陽」の天体シリーズはヨーロッパ以外を舞台にしてみたかったからです。
「星」は水が豊かな、東南~南アジアのイメージ。
東南アジアの猫といえばシャム猫。
というイージーなイメージで選びました。
シャム猫とはまだ触れあったことがないんですが、タイの王様の飼い猫だったというし、一昔前はよくお金持ちの家で飼われていたので、気品があって好き嫌いが激しくて賢そう…というイメージです。
皆さん口を揃えて「むちゃくちゃ高い所に登りたがる」とおっしゃるので、クライマーの魂も備えているようですね。
賢さと野生みが同居してる、トラ猫ちゃん系の性格なのでしょうか。
憧れの猫ちゃんです。

そういえば、このタロットを出版したヴィジョナリー・カンパニーの大塚社長もシャム猫ちゃんを飼ってらっしゃるとか。
それを知ってる関係者の間で、このカードがパッケージに選ばれたのは社長の陰謀ではないかと囁かれているらしい(笑)
一樹さんの「星」プッシュが入るまでは社長も「愚者」のカードを推していたので、濡れ衣だと思いますが、面白いので陰謀でもいいです(笑)

星にゃんの後方にいる鳥さんも、アジアらしくサイチョウにしてみました。
「星」のカードに描かれた鳥さんは夜明けに鳴いて朝を告げますが、サイチョウも夜明け方にラッパみたいな声で鳴くそうです。
原典のウェイト版ではトキが描かれてますが、トキとサイチョウって目付きや嘴の感じがちょっと似てますよね。

トキ。
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サイチョウ。
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(Wikipediaの画像を拝借)

どっちも突き技が強そう…!

背景は瑞々しい雰囲気を強く出したくて、星にゃんと星々をマスキングしてから、紙をシャブシャブに濡らして画面の上方から色んな色の水溶き絵の具をダーッと流し入れる技法を使ってみました。
水彩絵の具って要はカラフルな泥なので、水で流すと泥の粒子が混ざり合いながら不規則に広がり、予想外の土壌が出来上がります。
慣れてくるとある程度広がり方をコントロールできますが、わりと運まかせな画材でして、そこがたまらなく好きです。
土や小石を使うジオマンシーという占いがありますが、色付きの泥である水彩絵の具でも面白い占いができるんじゃないかな~と思ってます。

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今日はどんな1日になるかにゃー?🎵


星にゃんと明るい未来を夢見るタロットはこちら❤️




皆さんこんにちはー。

最近ブログ記事のネタになってもらってる(爆)「Cat Paw Tarot」ですが、デイリー占いにも使って、日々にゃんこ達と戯れてます。
毎日引いてると、今朝引いたカードはあの出来事を教えてくれてたのかな?と気付くことがあって楽しいですよね。
22枚の中でも、「あの出来事のことでしょ?」というのが特に分かりやすい気がするのが、今回ご紹介するこのカードです。

「塔」、「The Tower」。

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カードの意味は
「不測の出来事、
崩壊と混乱、
感情の爆発、
常識の破壊、
破壊的な騒音」
(一樹さんの解説から抜粋)

「リーディング中に出てきたらオウフッ!てなるカード・トップ3」の一角ですね。
「死神」、「悪魔」に続いて、御三家が揃いました(笑)

絵や解説にインパクトがありすぎてどんな恐ろしい事が起こるのかとガクブルしちゃいますが、前述のようなデイリー占いで出てきたような時は、「ちょっとインパクトのある出来事に出会って、びっくり☆」程度のようですので、あまり心配しないで大丈夫だと思います。

ちなみに私の「今日の『塔』」経験では、「そんなお題、あり???」というような内容の占いを頼まれたーとか。
個性的すぎる包装の郵便物が届いてびっくりしたーとか。
解説にある「常識の破壊」のプチ版みたいな出来事が多いですね。
私にタロットを教えてくれた師匠も、このカードが出ると「サプラ~~~イズ☆(アナ雪のオラフの真似)」って叫んでました(笑)

「死神」「悪魔」「塔」が怖い人、多いと思います。
でも、引いた人によって全然違う解釈を連れてくるので、一概に悪いカードと決めつけないでほしいのです。

例えば私みたいな仕事をしてると頭が固くなるのは命取りです。
そんな時に「死神」や「塔」のような出来事が起こって、固定観念がぶち壊され、新しく体験や価値観を得られるのはラッキーです。
「悪魔」に魅入られたように没頭してしまう仕事に出会えるのも、超ラッキーです。

むしろ、「吊られた男」のように、手も足も出ない状況に置かれてひたすら耐えるしかない時の方が、ずっと辛く感じるんですよね~。
(あくまで個人の感想です。「吊られた男」が凶カードだと思い込まないで!)

今の自分にとって、このカードはどんな存在なのかな?というのが顕著にわかるので、1日1枚引きのデイリー占いは本当におすすめです。
カードとの相性がわかってくると、だんだん自分自身のキャラクターも掴めてきます。
自分の取説を把握できてると、大事な事を決める時にも便利です。

さて、カードを作画した時の思い出ですが、やっぱり企画当初から「御三家を恐ろしげなカードにしたくない!!」という強い思いがあったので、綺麗めにしたり、ユーモラスな絵柄になるよう工夫しました。
この絵の塔もにゃんこタワーにして、今まで怒られたことなかった猫が飼い主のゲンコツをくらって、びっくりしてるイメージで描いてみたりして(笑)
人間どもを舐めくさったお猫様達の住む、ニャベルの塔です。

ニャベルの塔だけでも良かったんですが、びっくりした後、反省して生き方や考え方を大きく変える感じも出したかったので、タワーから焼け出され、あ~れ~と落下してる白にゃんこ達をプラス。
落ちてますが、キャット空中3回転で着地できます。
ご心配なく。
生まれた時からちやほやされてすっかりお高く止まってる、血統書付き長毛白にゃんこです。
驚いてボワボワに膨らんだしっぽがチャームポイント。

背景は、ある価値観に凝り固まってた状態が強い衝撃を受けて、新しく価値観を賢く作り直す雰囲気が出るといいな~と思い、黒→青のグラデーションにしました。

タワマン住まいのセレブから突然庶民の猫になったけど、楽しんでね。
ニャベル2世。

アルにゃん16

昭和生まれのアニメファンなので、「塔」というとタロットを思い出すより先に、「すーなのーあーらーしーにーーかーくーさーーれたーー🎵」と歌いたくなるのですよ。


タワーにゃんこ達とサプラ~~~イズ☆できるタロットはこちら。



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